<Nevertheless: それでもなお>は、都市のリズムを光と音で表現する。作家にとって都市とは多様なリズムで満たされた音楽であり、都市に生きる人々はそれぞれが演奏者となる。この中で一歩を踏み出すことは、一つの鍵盤を押す演奏行為である。歩みの速度や方向によって変化する音は、時々刻々と新しい音楽を作り出す。そしてそれは、他者や都市のリズムと出会う。これらのリズムは調和を成すこともあれば、時には衝突したり不協和音を生み出したりもする。すなわち、都市の音は絶え間ない相互作用の中で都市の日常を変容させ、また別のイメージを作り出すのである。